ちょっと退屈という評判ではありましたが、ダニエル・デイ・ルイスの演技が気になったので、見てきました。
リンカーンの最後の3ヶ月間を描いた映画です。
上映前に当時の時代背景をスピルバーグが語る短い動画が流れました。
アメリカ人と理解のレベルが違うでしょうからこれは親切。
知らないことも多く、自然に感動できました。
廃止の法案を通すまでの駆け引きにハラハラドキドキ。
人道的観点ではなく戦争や政局と密接に関わっていた奴隷解放。
映画の中ではリンカーンは奴隷解放に強い思い入れがあったように描かれていますが、実際はインディアンを徹底的に迫害したり、どちらかというと人種差別主義者であったとも言われています。
世界の三大悪妻と言われているメアリーの描かれ方も興味深かったです。
メアリーを演じたサリー・フィールドの演技も素晴らしかった!
この人も本当に名優。
トミー・リー・ジョーンズもいいです。
自分の不幸にとらわれてしまっていたり、ちょっとどうかと思うところもありますが、リンカーンの理解者であったこと、深くリンカーンのことを思っていたように描かれています。
残念ながら、このような映画の常で、誇張や史実と異なる描写があるようです。
ドラマチックな演出として誇張はまだ許せるにしても、なぜ明確な嘘を脚本に入れてしまうのか、いつも理解に苦しみます。
今回の場合は、実在の議員の法案への賛成と反対が違うとか...
スピルバーグもかなり思い入れのあった作品だったはずなので、こういうところで味噌がつなかいようにしてほしかったです。
名優たちの演技を楽しむ映画としてとてもよかったです。
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