年末年始をかなり利用して、『ブレイキング・バッド』をシーズン5まで見ました!
末期癌と診断された冴えない高校の化学教師が、家計のため、化学の知識を利用して、麻薬製造と販売にかかわっていく、という全米で大ヒットしたドラマです。
以前勧められて、第一話を見て、今までにない設定やストーリー展開にびっくり!
以来、TSUTAYA discasのトップに入れていたのですが、第一巻のみDVDが生産終了になっており、なかなか配送対象にならず。。。
年末年始だけ、Huluに再加入し、がっつり見ました。
こういう使い方ができるのがHuluのいいところです。
さて、感想。
ネタバリありです。
後半の方が面白いという人もいるようですが、私は断然前半が面白かったです。
主人公のウォルターも未知の世界でとにかく必死!で、どうなるんだろうとハラハラドキドキします。
実はこの人、ただの化学教師ではなく、大成功したベンチャー企業の立ち上げに関わった才能のある科学者で、幸せな家庭を手に入れてはいますが、屈折した思いを強く抱えているということが段々わかってきます。
穏やかで静かないい人と皆には思われているものの、実はかなりプライドが高く、エゴも強い...
家族も知らなかったそんな面がどんどんと出てきて、最後は家族にも見捨てられ、孤独になります。
表向きには「家族のため」だった麻薬製造や販売も、段々自分の才能の誇示のために変わってき、家族だけでなくどんどんと大切なものを失っていくのが、見ていてつらかったです。
その他の登場人物の描写も素晴らしい!
私が特に好きだったキャラクターは、以下4名。
1 ハンク・シュレイダー
義弟で、麻薬取締局の捜査官。
明るく、人とうまくやっていけるナイスガイで、捜査官としてもとても優秀。
周りに信じてもらえなくても、自分の勘を信じ、コツコツと捜査を続けます。
単なるエゴではなく、麻薬取締を使命として、貫いたところがかっこいい。
2 ウォルター・ジュニア
ウォルターの息子で、軽い脳性麻痺の障害があります。
お父さん大好き、とーっても素直な子。
父の正体がわかったときは、障害がありながらも母を守る!
演じている俳優さんも実際に障害があり、アメリカの俳優の幅広さにも感心させられました。
3 ジェシー・ピンクマン
ウォルターの元教え子で、麻薬製造のパートナー。
最初はとにかくうざい!
頭悪いし、ジェシーのせいで、危機に陥ることも多く、イライラさせられっぱなしでしたが、シーズンを重ねるにつれ、彼の人柄のよさが出てきて、ウォルターに幻滅するのと比例して、株が上がっていきました。
4 マリー・シュレイダー
1のハンクの奥さん。ウォルターの妻の妹。
派手好きで万引き癖があり、ちょっと困ったちゃんでしたが、温かい心の持ち主。
がんの治療に関しても、受ける側の気持ちを考えたり、ハンクが療養中につらく当たっても、夫を忍耐強く支えます。
紫が大好きで、着るものも家のインテリアも紫満載なところが、紫好きの私にはつぼ。
マリーの身に着ける紫以外にも、色にメッセージがあるようにも感じました。
ウォルターは緑が多く、妻のスカイラーもウォルターの手伝いをするようになってから、緑を身に着けることが増えます。
ひとつのシーンから次のシーンに映るときも、同じものをつかって、シーンが変わり、凝っています。
(水がたれているところが、ティーバッグから垂れるお茶のしずくに変わったり)
スティーブン・キングも大絶賛したというこのシリーズ。
設定を聞いて「!?? 麻薬!?」と思った人も、まずは第一話を見ることをお勧めします。
Huluだと第一話が無料で見られるようです。
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