iTunesで見ました。
『スタンリーのお弁当箱』
踊りなしで短いとインド映画らしからぬところがいいという前評判の映画。
食べ物がおいしそう東京ごはん映画祭でも上映していましたが、結局行かれず、やっと見ました。
期待通りのよい作品でした。
家庭の事情でお弁当を持って来れないスタンリーに辛く当たる意地悪教師がいて...という話なのですが、なんと意地悪教師を演じているのが監督。そしてスタンリー役は実の息子さん!
来日した際のインタビュー動画を見たら、実物の監督さんはなんとも丁寧で美しい言葉を使う方。
意地汚くて子供たちから冷たい視線を浴びる嫌な先生を見事に演じています。
息子さんは日本の天才料理少女のお弁当に目を輝かせていて、表情豊かでかわいい。
スタンリー君だけではなく、他の子供たちもみんなとーってもかわいい。
ワークショップと称し、毎週集まって撮影され、子供たちは最後まで映画になるとは知らなかったとか。
自然な表情が素晴らしいです。
子供たちの友情にもじーんとします。
お弁当を持って来れないスタンリーへの気遣いが素晴らしいです。
そして厳しい環境にありながらも明るいスタンリー君がとにかくけなげ。
でもこの映画は単なる友情物語ではなく、インドの児童労働を世界に知らしめる映画でもあります。
最後に携帯のSMSで寄付できるプログラムも紹介されます。(日本ではできないようです)
それからお腹がすく映画!
各家庭のお母さんがお弁当を作るシーンが一番おいしそう。
愛情がたっぷり入っているのが伝わってきます。
インドのお弁当というと、お弁当配達システム「ダッバーワーラー」を思い出しますが、この映画の子たちは自分で持ってきているようでした。
ついでにダッバーワーラーについて改めて調べたら、ほとんど間違えないのだとか!
いい加減な国でそれはすごい!
食べることをいかに大切に思っているかということなのでしょうか。
そういえば知人のフランス人がフランス人は食事の時間には遅れないと言っていましたが、それと似ているのかな、とも思ったり。
見終わったらインド料理が食べたくなること請け合いです。
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