友人が勧めていたドキュメンタリー『千年の一滴 だし しょうゆ』が、渋谷アップリンクで公開されていると知り、行ってきました。
思っていた以上によかったです。
和食離れが進んでいるとはいえ、身近な存在である「だし」に、こんなストーリーがあるとは、知りませんでした。
だしは「作る」とはいず、「ひく」という。
自然の力をひいてくるのだそうです。
材料を取る漁師も、ただ取るのではなく、ひと手間かけて、昆布をパワーアップさせ、
鰹節職人はタイミングをはかりながら何度も鰹節を干し、音を確かめて最高の鰹節を作り、
醤油職人は「枯れ木に花をさかせましょう」と先祖代々からのおまじないの言葉をかけ、祈りながら発酵を待つ。
和食のベースとなるだしには、多くの手間がかかっているだけでなく、絶妙なタイミングと祈りも関わっていることに感動しました。
ここにあげたのはほんの一例で、他にも驚きと感動がつまった映画でした。
ふるまいだしのある回に行き、おいしいおだしもいただいてきました。
ただ、制作者の方によると、ここに描かれている世界は、危機にあるとのこと。
廃業を考えながらもなんとか踏みとどまっている方々も多いのだそうです。
また、本物のだしよりも、化学調味料の方をおいしく感じる子供たちも増えているのだとか...
何ができるのか、考えてみたいと思っています。
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